一般的に言われる苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の取り扱い方法
○苛性ソーダは劇物です
○ゴム手袋を装着しましょう
○保護メガネをかけましょう
○マスクをかけましょう
○長袖の服、エプロンなどを着用しましょう多少大袈裟ですが、薬品で火傷すると大変なことになりますので、万全の装備が必要です。
しかし、手作り石鹸の作り方を説明したサイトなどでは、この後たまに恐ろしい記述を見かけます。
○水を量る
○苛性ソーダを量る
×量った苛性ソーダに水を入れてかきまぜる
×高温になって白煙が上がる
△氷で冷やす
○煙を吸い込まないよう注意
○十分換気をしましょう私は化学の専門家ではありませんが、これを最初見た時、ものすごく衝撃的だったのを覚えています。
薬品で白煙が上がる時点で、すでにキッチンでする作業じゃないし・・
・・うん、それは確かに、耐熱容器が必要で、保護メガネと手袋とマスクが必須で、沸騰した苛性ソーダが飛び散っても大丈夫な長袖の服と下に敷く新聞紙が必要だと思うよ・・^^;ていうか
そんな決死の勢いで苛性ソーダ溶かしちゃいけません!検索上位のサイトや出版物にも、苛性ソーダに水を入れると書かれたものが多数存在しますが、
◎水に苛性ソーダを入れるのが正解水に苛性ソーダを「少しずつ」入れてかき混ぜて溶かします。
一気に高温になることもなければ、白煙が上がることもありません、氷も必要ありません。
もちろん飛び散ったり爆発したりすることもありえません。
(でも装備は整えてからやりましょう)
苛性ソーダは劇物です。
でも、正しく扱えば危ないものではありません。
だって、普通に買える薬品なんだよ?(ハンコ必要だけど)
掃除に使える程度の薬品なんだよ?(劇物だけど)
<余談>
実験現場では、早く水溶液を作りたい場合に、危険承知で苛性ソーダに水を入れるという方法が確かに存在するのですが、設備の整っていない一般家庭のキッチンで行うことはお勧め致しません。